謹賀新年 平成11年 元旦
 
   1998年は明治維新の「絹布のハッピ」(憲法発布)以来の
   「ヒクヒクバッタリ」(ビックバン)の大騒動の巻で幕を閉じました。
   信用経済の「大航海時代」の到来、
   つまり国境無き拡大が、
   羅針盤を持たない日本国家と日本人を荒波の中に放り出し
   モミクチャにしてしまった感がします。
   あちらこちらで阿鼻叫喚の不平不満が聞こえ、
   打倒アングロサクソン流の声まで出てきました。
   そもそも日本は「極東」としてではなく西洋の突端「極西」として、
   自らの文化文明を(適度に)破壊し、
   奇跡的な開国と大国への道
   そして敗戦後の奇跡的な高度成長を成し遂げました。
   黄金の日々、高度成長期は、
   先進諸外国からの貪欲な知識技術の吸収とその上を行く創造の努力で、
   実現してきたものです。
   当時の人々は現状を嘆く不平不満を言う前に積極的に行動し、
   また、自らの強さを自慢する前に素直に相手の強さを認め、
   学んできたのではなかったでしょうか。
   世紀末1999年は平和的破壊と創造を進める年になります。
   所有支配権の破壊、組織、経路、価格の破壊など。
   そして一番大事なのは、
   個々人が自分の中に囲い込んでいる「既成価値観」の
   破壊ではないでしょうか。
   次の時代を創り支える「創造」の
   基礎単位はひとりひとりの個人なのですから。
   地球を北極星から眺めると、
   世界は逆時計回りに発展していく様相です。
   10年前の日本発、今は米国と英国、そして欧州「ユーロ」と、
   好調経済が伝授しています。
   とすると、「ユーロ」の後に、
   再度日本とアジアにその波はやってくるのではないでしょうか。
   願いを込めて。
   1999年は産みの苦しみの胎動期元年。
   「早い者が遅い者を呑み込み、勝者が全てを収奪する」 
             ウィルキャピタルマネジメント株式会社
                     代表取締役 古我知史